埼玉の大宮氷川神社にはスサノオとクシナダヒメ、オオナムチが祀られていますが、この祭神が明治時代に変更されたという痕跡があるようです。
天皇が東京に来る時に、皇居北方の守護神として氷川神社は存在感を強めますが、北方の守護神といえば、妙見菩薩であり、国家神道を推し進める明治政府としては是非とも封じ込めたい信仰でした。
秩父と千葉が妙見信仰の一大拠点であったように、大宮氷川神社もスサノオ牛頭天皇の妙見社だったのではないでしょうか。
明治の国家神道下では多民族国家であるはずの日本国が単一民族国家というレッテルを貼られ、現人神信仰に都合の悪い信仰はことごとく排除されていきました。この手法は既に上古の時代に発明されており、明治政府が初めて用いたわけではありません。
西洋におけるマリア信仰や天使信仰のように教会に都合の悪い信仰だけれども何度でも土地の底から甦ってくるすさまじい信仰なのです。
しかもこの妙見信仰は武門の神でもあり、ものすごい霊力も持っているので、為政者にとっては全く都合の悪い信仰なのです。
京都では秦氏・賀茂氏が北方を守護し、北辰も祀られるはずでしたが突如として北辰信仰は排除されています。これはほぼ律令という新しい思想を選択したためであると思います。日ノ本国でも倭国でもない豪族が勢いを増したと言えます。その原因は何かと言えば、『白村江の戦い』でしょう。
その北辰信仰の強固な地盤を持っている関東は京都よりも古い歴史を今でも保っているというのは明らかでしょう。
また星神の香々背男が常陸で討伐されていることを考えると、後期大和朝廷にとって現人神天皇を脅かす最大の敵が妙見信仰だったことは想像に難くありません。
それを征夷大将軍万歳と称して後世の私達が褒め称えるのも少しインテリジェンスが足りないように思います。天皇は神の代理であっても神そのものではないのです。西洋におけるキリストのように日本にも唯一神の権力にあやかりたい人間がゴマンといます。
真の天皇はスメラ(スバル/プレアデス=並列に存在する星たち)ですから権力を持たないのです。ですが象徴でもないのです。その中間に位置します。この地点を日本人が認識できなくなったことがクニを危うくしているのです。天皇を絶対王政とみなし、幕府を全体主義とみなす西洋のディセンションした認識に洗脳されている場合ではないでしょう。
ところで、大宮氷川神社には女体神社という神社がセットになっており(諸説あるようですが)、氷川神社が男体でスサノオを祀り、女体神社が女体でイナダヒメを祀っていたということです。
女体神社は関東には多くありますが、その他は愛知と高知にしかありません。さらに男体・女体でセットになっているのは大宮氷川神社と高知の新宮神社ぐらいのものでしょうか。
高知の新宮神社(男体)と女躰神社(女体)は十市(とうち)という地にありますが(高知の女躰大明神と十市村)、すぐ西に延喜式内社の石土神社があります。日本で唯一、磐土彦を単体で祀る古社です。この磐土彦は住吉信仰の上筒男に相当し、三ツ石の巨石や、介良三山と呼ばれる3ツ山、など3信仰に事欠かない地域に祀られています。石土神社/新宮神社/女躰神社でオリオンと見なすこともできます。そのような配置です。
中筒男は白髭とも言われており、オリオンの三ツ星の中心にスサノオと白髭が存在しているということにもなると思います。北極星とオリオンの三ツ星の真ん中の星が同一視されていたということでしょう。
そして大宮氷川神社も女体・中山神社とセットであるという説や中氷川・奥氷川とセットであると考えられている。これは明らかに住吉のオリオン信仰であると思いますので、近くにすみよっさんと船岡山があるはずです。
その船岡山に古道がつながっていればそこが都跡でしょう。
四国と関東はものすごく深いところでつながりがあり、(伊予三島・伊豆三島、阿波・安房、讃岐寒川・相模寒川、土佐・相模、七星剣出土=高知・千葉、星神社が多い土地=高知・栃木)日ノ本国のサの神、獅子神、妙見・星神、他民族邪馬台国文化など、探れば探るほど見えてくるものがあります。
後期大和朝廷から見た東夷(東の野蛮人)ですが、東北・関東とも畿内と連動して統治されていた時代を経て突如として討伐が開始されています。明らかにレッテル貼りであり、どこかの国が好んで用いる戦争の口実に似ています。
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