古来より日本に存在したとされるツクモガミですが、これも太陽神と密接に関係があるでしょう。
空に浮かぶものを私達は、雲と呼びますが、この雲がツクモガミの本質を表しているのではないかと思います。
古来の太陽信仰では、太陽が地上の全ての生命を生み出していますから、太陽が『十』で全てなのです。その南の太陽に最も近い存在が雲なのです。太陽に届きそうで届かない存在、それが九十九髪(ツクモガミ)なのです。
しかも、雲はもっとも太陽に近く、その光線をどの存在よりも早く多く受け取っています。また、太陽の上に雲が見えれば白髪に太陽の下に雲があれば白髭に見えます。これが白髪神社、白髭神社の創建につながっていったのでしょう。このような光景は南に海を持つ土地でなければ見ることができないでしょう。太陽神と南の海は絶対に切り離せません。
そのツクモガミである雲に接触できる場があります。高い山であれば雲に接触し、九十九髪(ツクモガミ)になれるのです。なので、山は神聖視され、一般人は入山を制限されていたことでしょう。
しかし、九十九髪(ツクモガミ)はあくまでもツクモガミで太陽神(十)になれるわけではありません。太陽神を媒介する最高位の天使と言っても良いと思います。
太陽神が十(トウ)で、戸(ト)になっていくのは自然の流れです。天岩戸神話でも太陽が岩戸内に隠れました。
太陽が雲に隠れてしまっているのです。それを晴らす必要があるでしょう。それには風が必要でしょう。今年末あたりから風が吹き始めるのではないかと思います。今年は丑年ですからゆっくりやっていきたいと思います。しかし、ホ(火・穂)の年でもあり、焼け跡から順に風が舞い上がってくるでしょう。
「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」
スサノオがヤマタノオロチを退治したとされる時に、詠んだ詩です。
ツクモではなくヤグモになっています。八は最大を表しますから、最大級の雲が立ち昇ったということです。ツクモ立つであれば次の十(太陽神)につながるので問題はないですが、ヤグモは明らかに最大級の封印になります。
ヤグモを立たせて土蜘蛛(ツクモ)を討伐する。明らかにヒフミを封印しています。
太陽神やツクモガミは突如として表れるのではなく、認知が広がればアマネクそのエネルギーが広がっていきます。
南に対する深い認知が必要でしょう。
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