先日クオリア遠隔ワークでも書いた鶴と亀の話で、もうひとつ重要な話を。
北陸の能登半島・白山周辺を吊るす鶴の力と見立てていたと書きましたが、これには続きがあって、吊るし上げることによって何が生じるかというと『家』が出来るのです。これが昭和の時代の八紘一宇という人類皆兄弟という思想の根本になりました。
西側の四国と白山を結ぶラインを鶴亀ラインと呼んでいますが、機能は風雨を防ぐ屋根になります。台風はほとんどの場合、南西方向からやってきて東北の丑寅の方角に抜けていきます。この現象を持って古代人はこの鶴亀ラインに風雨をふせぐ屋根がかかっていると認識しました。
一方、白山から見て南東の辰巳の方角は、冬至を境に太陽は日の出の方角が東の方角に戻っていきますので、日を除ける日差しがあると考えていたのです。
東には日を除ける日差し、西には風雨を防ぐ屋根、この2つをあわせて、天児屋根命と呼んでいました。さらに言うならば、西側をイザナミ(水風神)、東側をイザナギ(太陽神)と呼んでいました。このことから白山姫はイザナミ・イザナギを仲裁するという神話が生まれたのです。
そして白山から南に降りていくラインを御杖、つまり心御柱ラインと言いました。屋根だけでは家は建ちません。屋根を支える柱があってこそ家は風雨と日を防げるのです。
天児屋根命が大鳥神社の祭神になっているのはこういう理由があります。鶴(白鳥・鳳)は屋根を吊るし上げる大事な神の使いなのです。
御杖代の倭姫はこの屋根を守る姫でした。この屋根の内にも外にもたくさんの屋根があり、たくさんの女神・男神の大地の生殖がありました。
しかし、古代のいつかはわかりませんが、屋根の葺き替えが行われて、吊るす頂点が北陸から出雲に変更され、辰巳の太陽神のラインが伊勢に、丑寅の風神が昇るラインが南九州に変更されました。鶴と亀が見事に滑って屋根の葺き替えが行われました。
大地震が起こりました。
当然です。御杖が建ってないからです。今でもこの状況は変わっていません。
何を信じるのかは自由ですが、葺き替えが行われる前の古代日本にはこのような美しい自然祭祀がありました。それが政治の都合で改竄されたのは非常に悲しいことです。世界遺産の白川郷の合掌造りなどはこの思想を色濃く受け継いだものです。合掌造りが白川郷にあるのにも深い理由があるのです。
それぞれの土地にはそれぞれの役目があり、ひとつの大きな生命体を形成していました。そういうものが見えなくなっているのは私たち現代人が進化しているのではなくて退化していることの証明です。
家を建てる時に、吊るし上げる力だけでもだめです。高さを抑えるという謙虚な思想もなければ建物自体が瓦解してしまいます。これは家だけでなく、人間の精神にも当てはまることです。
鶴と亀が出会うところ、それが日本人にとって尊しとなすところなのです。
それが”和”であり、”大”であるのです。
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