アメリカでは、医療制度改革が地雷となって国家を2分するほどの闘いが繰り広げられていますが、日本でも鳩山民主党の温室ガス25%削減案が、静かな火種となっています。
この2つの国の現象は全く関係ないかのように見えますが、実は深いつながりがあって、アメリカではオバマが社会主義的手法で合衆国を再建することに自由主義的原理主義者が怒っています。日本では、環境主義的手法で日本を再建することに国際貿易体制原理主義者が怒っています。
2つのパターンとも今まで国を支えてきたレジーム保持者が反動的行動に至っているわけですが、この傾向は非常に危うく、各国において原理主義者たちが勢いを増してくる方向性が見えてきています。
そんな中で、私たち若い世代がとらなければならない行動は、西洋社会とも深いところで一致する自由主義で国を建て直していくということです。
それができなければ、西洋と日本は利害の不一致でギクシャクした関係が訪れ、孤立を余儀なくされるでしょう。
大和の自由主義は、西洋とも意思疎通が計れ、日本のナショナリズムも再生できる健全な平和思想です。
これから世界を創っていくのは自分達であって、整然とした多極的世界を構築してくためには、民族や国家を超える根本原理が必要となります。
それはイスラム原理でもキリスト原理でもなく、全てを包括する自由原理でなくてはなりません。
それが和の精神であり、日本文化の寛容さにも顕われています。
その和の精神をもっともっと飛躍させることによって、世界をより良き方向に進ませる事ができます。
現在一般的に認識されている和の精神は、仲良しクラブ的なものであり、到底世界の根本原理になりえるレベルのものではありません。
もっともっと深く私たち日本人が、古代に潜入し、多民族国家大和の原像を多面的に感じなければなりません。
それができてこそ初めてアセンションということになりますが、それまではククリ(白山姫)の思想を経済思想や経済文化にまで落とし込む必要があります。
近代経済学はアダム・スミスというケルト人から始まりましたが、現在の世界恐慌はケルトに対するアングロサクソンの誤解から生じています。
現代世界をめちゃくちゃに破壊している新自由主義者たちの思想のルーツは、アダム・スミスの『神のみえざる手』ですが、アングロサクソン人は神は必ず助けてくれるというキリスト原理(メシア信仰)を持っているため、『神のみえざる手』の本質を理解していません。
神は助けない時もあるわけで、市場は全て『神のみえざる手』によって調整されるわけではないのです。
日本においては、和魂と荒魂の概念があるためキリスト原理(メシア信仰)は根付きませんが、この荒魂の概念こそ、現代経済学に必要な概念なのです。
ヘッジファンドがモンスターとして世界中を荒らしているのは、世界経済が荒魂化しているわけであって、荒魂化している間は『神のみえざる手』は機能しないのです。
荒魂(ヘッジファンド)を鎮魂し(潰し)、心を落ち着かせた後、市場原理を和魂として機能させる。こういう風にしなければなりません。アダム・スミスは神の手に言及しましたが、神の魂までは言及しませんでした。
西洋人は基本的に文字で理解をする種族ですから、アダム・スミスの文章には忠実でもアダム・スミスの心には忠実ではありません。
ケルト人と同じ精神構造を持つ私たち日本人がしっかりしないと世界はとんでもない方向に進んでしまうでしょう。もしくは心を理解する西洋人達と共に世界を創造していくことが必要でしょう。
もちろんアジアの人たちもともに創造していくことも必要です。しかし、新しい経済学の原則を発明できるのは、その経済思想史の歴史から言って西洋人か日本人になると思います。
いつまでも不況だ不況だ、と言わずに何をどうすれば世界経済は安定するのかをもっと市民レベルで論じる必要があるでしょう。
少なくとも、今のアメリカには世界経済思想を牽引していく余裕などなく、欧州のほうが優秀です。ヘッジファンドを規制するのは当たり前のことであり、再度、自由経済とは何かを確認する必要があります。そして幸福とは何か?も。
そのような哲学的議論の中から未来の展望は生まれてくるのです。
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