実はロゴスとミュトスをつなぐものは聖音だけではありません。
お酒もまたそれらを繋ぎます。
聖音オーム『ウィキペディア(Wikipedia)』はオウム真理教の影響からネガティブな反応を示す人も多いことと思いますが、本来ロゴスとミュトスをつなぐ聖なる音。
そして、それは仏教(真言)ではア・ウン。神社の狛犬も後世そのモチーフとされています。しかし、本来の意味は聖なる2体をつなぐもの。それは音であり、酒であります。
そして、ホツマ『ウィキペディア(Wikipedia)』の『ア・ワ』も聖音オーム。ロゴスとミュトスが結合する鳴門の渦潮はまさに聖音オーム。天の渦女(アメノウズメ)である北極星と海の渦目(アマノウズメ)である渦潮。天地開闢の音の始まりがアーワゥから始まったというのも頷ける話。
アは古語で”私”という意味。『はじめに言葉ありき』のようにこの世界は私という明滅する因果交流電灯(宮沢賢治談)のようなもの。しかしそれだけではない。言葉だけでは説明できないものがあるワっ、のワが倭国のワ。和のワ。人と人との交流、愛の受け渡し、何かを共有しわかちあうことにこそ、この世の喜びと幸福があるの。で、そのロゴスとミュトスをぐるぐるぐるぐるとつなぐのが聖音オーム。
天の星がぐるぐるとまわる中心に存在するのが天の渦潮の中心『北極星』であり、天(アマ)が海(アマ)に至っては海の北極星「渦潮」となる。そこを中心にクニができていったということはそれほどの想像力を必要としない。むしろそう考えないほうが想像力を必要とする。魏志倭人伝の方位のこじつけや地域おこしのための遺跡の年代測定捏造など、官民をあげての迷走は今でも続いている。
その阿波は安房となって関東の東部に拠点を築く。そして戌亥の方角には眷属神。東京湾から見た古代文化の配置は四国のものとおそろしく酷似している。
四国の戌亥の方角には大神(おおかみ)信仰があり、その方角の石鎚山系の河の古代名は三輪河(現仁淀川『ウィキペディア(Wikipedia)』)。聖なる三位一体が流れてくる川。
その三輪河の下流域にある椙本神社の神紋。奈良三輪神社からの勧請とされているが、根底に眠る思想が明らかに違うし、こちらのほうが明らかに古い。境内から銅矛が出てきたり、古墳時代からの国宝太刀が伝承されている日奉部クサカ郷の二之宮小村神社(Dragon Anasta)とは三輪河を挟んでセットのようなもの。
三輪は父・母・子の三位一体、そして三体妙見の意味。この三輪河源流域の瓶ヶ森という山には男山・女山・子持ち権現山の三位一体。そして、そこには瓶のような聖なる泉がある。(詳しくは尊星降臨記事)平安時代に三位一体が封印され、本来イカルガの峯であった石鎚山に石鎚神社が置かれた。本来の配置は戌亥の方角に三位一体の三輪、そして内湾を挟んで辰巳の方角に石土神社。なぜなら石(いわ)と土(つち・はにやす)は河が運び、下流域で人間がそれを使って土器などを作って食物を食すからである。
そしてこの三輪河、古代より神聖視されていて酒造りが今でも盛ん。酒を神とする酒豪の文化がない地域に三輪の神が降臨するはずがないのである。
三輪とは神であり水であり酒であり、それを守護する大神(狼)のこと。土佐では三輪河周辺部では狼はオオカミと呼ばれ、それ以外の地域ではヤマイヌと呼ばれていた。
オオカミ(オオミワ)は水の守護なのです。
水と酒、狼と三位一体、そして三体妙見、これが三輪の本質。犬神信仰『ウィキペディア(Wikipedia)』のない土地に三輪神社があること自体が異常なのです。
多摩川流域に存在したと思われる武蔵六之宮の杉原神社はこの椙本神社に対応する。そして天津羽羽を祀る土佐二之宮朝倉神社は武蔵二之宮に相当し、同じアラハバキを祀っている。アラハバキとは天津羽羽神の荒魂。すなわち北極星の荒ぶる側面。瀬織津姫とも天白信仰とも言う。そして土佐・武蔵、両者の国府(国衙)付近には延喜式内社の小野神社(Dragon Anasta)が存在する。
武蔵一之宮から六之宮すべてが土佐の6つの神社で置き換え可能である。しかし、京都や奈良ではこうはいかない。なぜならそこには一貫性のある土地から湧き起こる土着神を祭祀していたわけではなく、地方から寄せ集めてきた神々があたかも古代からそこにあったかのように半ば強引に配置されているからである。天武朝で創建された神社を調べてみるとそれが良くわかる。私たちが最古と考えている神社はそれほど古くはない。ほとんどが7世紀の創建である。
そして、古代多摩川が目黒川に氾濫時につながっていただろうと推測される同じ地形が高知に存在し、その構造と神社配置がおそろしく似ている。
そして目黒川の下流域は品川。そう、品川の”品”は三輪の神紋。そこで大国魂神社のお水取りが行われる。秩父と武蔵御嶽の眷属神に守られてこそ品川の三輪のお水取りは成功するのである。
そして、関東各所に存在する女体神社と大宮氷川神社の三体妙見もおそろしいくらい高知のものと一致する。土佐石土神社の妻は女体神社(石巣姫)、その生殖によって生まれたのが新宮神社。大宮氷川神社の根底にもこの思想が見られ、氷川とはすなわち日川であり、日御子を生み出す力を持っている川のこと。四国の場合は丑寅の剣山から土佐の内湾に氾濫時にだけ注いでいたけれども、関東では丑寅の方角にそのような高い山がなく、また丑寅から流れ出る川がなかったため、秩父や赤城山にそのリソースが当てられたのかもしれない。この部分だけが四国と違う。
しかし、その影響で毛野王国が冗長に東西に広がっていたという推論も成り立つ。なぜなら、阿波忌部の日奉祭祀が赤城山と犬吠崎に拠点が置かれた可能性があるからである。四国での勢力範囲は剣山とその東部だけですが。
そして、極めつけは中央構造線のこと。南の内湾に三輪の水が三輪河(仁淀川・多摩川)氾濫時にだけ注ぎ込み、北に中央構造線があるのは日本の中でも土佐と武蔵だけ。畿内ではこの矛盾を埋め合わせるため何度も遷都が行われている。(この矛盾を最も忌々しく思っていたのが天武天皇)
東に阿波忌部、日を祀る常陸、戌亥の方角の三輪河中流域に日奉部(武蔵ヒノ・土佐クサカ)が置かれた環境も酷似している。
西部に賀茂氏・秦氏の影が濃く、東部に物部氏の影が濃いのも一致している。そして極めつけは、北方の毛野氏であり、土佐内湾の中央で北方を祀る土佐神社の祭神アヂスキタカヒコネ『ウィキペディア(Wikipedia)』は別名迦毛大御神(かものおおみかみ)。「中央部・北方・毛」つながりで完全一致する。
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