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古代神や古代聖地をご紹介し、神仏基に対する信仰を再生して頂くお手伝いをしています。
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  2010/11/29 [22:16] (Mon)

今、大国主文化圏と天照文化圏の比較文化研究を進めていますが、前々回の御厨神社(ミクリヤジンジヤ)から※御厨人窟(みくろど)※へとつながってきています。

御厨※とは台所の敬語表現ですが、明石の御厨神社に朝日として天照大神、夕日として豊受大神が祀られているのは非常に象徴的であると思います。

つまり、保食(うけもち)神としての性格が夕日として表れているからです。また御厨は皇室や伊勢神宮直轄の荘園なども意味しますから、古神道においては非常に重要な土地ではなかったかと思います。

ただ、御厨人窟(みくろど)には神明窟があり、そこにオオヒルメが祀られているのはある意味、衝撃的であると思います。

六甲山系では【オオヒルメ=天照大御神の構図】は暗に示されていますが、神明とオオヒルメをつなぐ祀り方は存在しません。

つまりこれは何を意味するかと言うと、大国主文化圏の【神明宮=オオヒルメ】が伊勢に根付いて【神明宮=天照大御神】になったということではないかと思います。

御厨人窟(みくろど)は、空海が金星を食べた場所でもあり、近くのホツミサキ寺は星の頂点という意味ですから(それがなぜかといえば日本で最も尖った半島であるから)、金星を考える上では非常に重要な聖地といえるでしょう。

金星およびルシファーは、丑寅の金神として江戸末期まで民衆に恐れられていましたし、伊勢神宮内宮の元宮は朝熊山山頂の金剛證寺(こんごうしょうじ)であると思われます。金剛證寺の起源は欽明朝の明星堂ですからこれも金星なんですね。

金星の女神はイシュタルであり、これが”天の牛”と関わっています。高知県中央部の子宮型内湾の山によって門のようになっている両岸のすぐ北側がそれぞれ牛尾の江(潮江/吸江)と呼ばれています。

西側の牛尾の江には※菅原高視※が居つき、東側の吸江は五台山とされ※夢窓疎石※(むそうそせき)などが居つきました。五台山には5つのピークがありそれぞれに巨石遺構があるようですからこの山が聖武天皇の時代に中国の五台山に似せて名を冠せられる前からなんらかの信仰があったのは確実であり、それは10世紀ぐらいまで確実に引き継がれていたのだと思います。

以前にも書きましたが菅原道真が左遷されたり不遇の目にあったのは朝廷内部で北極星や金星の星信仰を敵視する考え方が出てきたためであり、その結果、日本神話からは星神が消えました。ひとりだけ※天津甕星※(あまつみかぼし)が出てきます、悪神として。。。


話を元に戻しますと、その牛尾の江は、日吉大社の牛尾山ともつながります。

以前、琵琶湖の子宮型祭祀のことについては書きました。

琵琶湖から瀬田川のサクナドを通って宇治から淀川へと流れ大阪湾へと注ぎます。

四国においては西日本最高峰の石鎚山と西日本で2番目に高い剣山に水源を発した2つの川が古代、高知県中央部の子宮型の内湾に注いでいました。戦国時代に流砂によって内湾の一部が埋まり人工的に埋め立てられるまでは内湾に七つの島が北斗七星のようにあったとも言われています。

このような信仰は、琵琶湖や伊豆七島の文化とつながります。これがおそらく国栖(国津神)たちの信仰であり、出雲と呼ばれる古代文明の基層です。

それは決して古く土着の信仰ではなく、むしろオリエンタルな色彩が非常に強く、さらにはそこに縄文色も強く反映されていた世界に類を見ない奇跡的な文化でした。


古代メソポタミアでは陸と海の生殖などが信仰されましたが、バビロニア文化などの変遷を経て、そのような古メソポタミアの文化は、日本に流入してくる時には既に無くなっていたのですが、日本の縄文と結合することによって、バビロニア以後のメソポタミアに起源を発する文化たちが急速に古メソポタミア化していったような感じになっています。

シュメール人は、黒髪で背がそれほど高くはなく、黒い瞳であったと言われているので、おそらくは日本の縄文人となんらかの深い文化的結合があったと思われるので、そこから派生したメソポタミア文化が日本に入ってきたときに、先祖ガエリするというのは自然な流れであるとは思います。


なぜこんなことを書くかといいますと、その古い時代の信仰は、<神/自然/人>がうまく調和しながら美しく生きていたわけであり、かなりのLOHASであり、エコな社会でした。

権力の集中もそれほど強くなく、どちらかといえば分散型であり、現代の日本社会が見習うべきところがたくさんあります。

生贄や人柱もありましたから手放しに古代礼賛というわけにはいきませんが、普通に山ノ神を敬い、普通に川の神に感謝し、普通に海の神に祈りを捧げる社会に少しずつ戻ればいいかなとか思います。


ひとつの山間のお寺に何十もの宿坊があり、何千人もの人々が常時滞在していた馬場が全国に無数にあったのが日本の本当の姿です。明治時代に入ってここ150年ほどで急速に廃れましたが、それ以前は何千年もの間、存続していました。


その150年のブランクを埋め、元あった形で子や孫に継承していくというのが、現代に生きる私たちの義務であり、使命であると思います。



何回聞いても泣ける 今井美樹 さんの 『 PRIDE  』 です。

作詞はだんなさんの布袋寅泰さんです。恵比須・大黒天がでてきて布袋サンも出てきました。

そうすると弁財天は、オオヒルメでありセオリツでありイザナミでしょうか、、、日本の信仰ってほんとに面白い^^知れば知るほどPRIDEが持てますよね、自分の国に。

でも先走れば先走るほど日本という国は<自由と孤独>の両方を与えてくれます。それほど懐が深いです。歌詞通りですね!






※印で囲んだリンクは全て『ウィキペディア(Wikipedia)』からの引用



  
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いつも楽しく拝見しております
アマツミカボシは金星、悪神
堕天使ルシフェルは明けの明星、曙の人
光を運ぶもの、がアマテラス、オオヒルメをつれてくる?
ルシフェルの双子の弟はミカエル
なら、ミカボシは宵の明星?
ミカエルがつれてきたのは?
もう一人の天を照らす、ツクヨミ?



ここのところ、いわゆるオカルト本にだだハマりで、思考回路がアレですが、何かどっかで書いてそうなこと書いてしまいましたが、ファンタジーって楽しいよね、ということで、すみませんです。
かわ 2010/11/29(Mon)【23:58】 編集
Re かわさん
かわさん、おはようございます!
書き込みありがとうございます。

>光を運ぶもの、がアマテラス、オオヒルメをつれてくる?

これはすごくいいです^^
アマテラスは猿田彦かもしれませんね。
明けの明星は太陽を引き連れてきますから道開きの大神としても信仰されているから、カカセオ=サルタのラインがあると面白いです。

>ルシフェルの双子の弟はミカエル
なら、ミカボシは宵の明星? ミカエルがつれてきたのは? もう一人の天を照らす、ツクヨミ?

おもしろいですね!

>ここのところ、いわゆるオカルト本にだだハマりで、思考回路がアレですが、

いえいえ、私のほうもだだスベリになってないかといつも心配してます。でも皆でスベレば楽しいよね♪

>何かどっかで書いてそうなこと書いてしまいましたが、ファンタジーって楽しいよね、ということで、すみませんです。

カカセオとかミカエル・ルシファーのことはわけのわからないことを結構、書いてます(笑)

ファンタジーいいですよね。空想も共有できれば現実になりますので、どれだけそれぞれが心を重ねられるかですよねー^^

それでは、これからもどうぞよろしくお願いします。
hibiki 2010/11/30(Tue)【11:28】 編集
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政治/経済、宗教/哲学を基本としながら市民活動やスピリチュアル活動など、広範囲に動いております。行動範囲は今のところ、東は茨城県から西は中国四国地方までです。特に修験色の強い山間部の地域活性化に興味があります。該当自治体の担当者の方からのご連絡お待ちしております。どうぞよろしくお願いします。
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