先日から天児屋根ラインの頂点、つまり鶴が羽根を広げた日本列島の首ねっこの石川県周辺で怪奇現象が連続して起きています。
空から降る降る…オタマや小魚、石川で相次ぐ謎の珍現象(読売新聞社「Yahooニュース」)
オタマジャクシや小魚が天から降る原因は色々と考えられますが、ここではメタファー(隠喩)で謎解きを行いたいと思います。
メタファーで謎解きですから、当然過日より日本、いや世界を賑わしている豚インフルエンザを忘れてはいけません。
それと南からイサナ(鯨)が弓形の内湾に大挙として入ってくる土佐湾の存在も見逃せません。オタマジャクシはイサナ(鯨・入鹿)のミニチュアであり、太陽神の精子にあたります。
太陽神ナルコとイカルガにも書きましたが、高知には太陽神と大地が生殖した時の怪奇現象「孕(はらみ)のジャン」があります。
正確に言うと土佐沖のプレートが高知市中心部に潜りこんで来る時に起こる怪音ですが、神智学的には太陽神と大地母神の生殖と見なされています(私説)
その時にちょうど太陽神の分身であるイサナが内湾に入ってきて、ジャーンという怪音が天空に響き渡って、地震が起きて、土地が沈んだり、隆起したりする。これが神の所作であると見なされるのは至極当然なことであると思います。
しかし、今回はイサナではなくオタマジャクシ。太陽神の力が弱まっており、空砲が鳴っていると言ってもよい状態。スサノオがイザナミを探して彷徨っているような状態とも言えるのです。しかしイザナミ(瀬織津姫)は黄泉の国に封じられて久しく、水の力・火(太陽)の力も途切れる寸前なのです。
霊的な世界では太陽の力は高まっていますが、現実の太陽は黒点が見られない日が今年は多く、記録を更新しそうな勢いです。
できるだけ早く、太陽神の力を取り戻さないといけません。今年は好都合なことに来月、日食で『黒い太陽』が見られます。
豚インフルエンザでは神戸に目覚めの洗礼が訪れ、多摩には面足の洗礼が訪れました。広田神社、大国御魂神社「宮乃咩(みやのめ)神社」ともに主柱はおそらくは瀬織津姫。
大国御魂神社の謎については下記の方が詳しい。
大国魂神社の謎は解けたのか?(歩いて郷土の歴史を学ぶ会)
そして、白山でオタマジャクシ。
そこで太陽神が一言(主)
『日本のみんな早く、なんとかして!大地との生殖が出来ない』
それで空砲を撃って助けを求めているところが白山。
そして、もう一言(主)
『ここだよ、ここ。あなたたちのマザー(天津羽羽)の根源は』
早く屋根をかけなくては。
そして早く鶴の尾(尾鷲)まで杖で御杖をつっかえなければ。
水神の解放はやっておりますが、まだまだ足りないようで、今月末は6月30日 七越の大祓いエナジーワーク ~七色の輝きに向けても開催します。水と火の力が充分に取り戻されて両者のバランスがとれた時に虹がかかります。
水の力を取り戻すためには、大地の再生も大切ですが、水の属性を持っている倭姫の魂を持つ方の復活も非常に重要な要素です。先月、倭姫イースターを行いました。
大地の再生は私たちだけで到底できるはずもなく、各地域で同時多発的に行わないと、効果も減ぜられます。まずは祓いを行って、ヤゴが衣を脱ぎ捨ててアキツ(トンボ)へ脱皮するように、眠っている魂の鋳型が浮かび上がってくることが必要なのです。
アキツになれば魂の目的も見渡せるようになります。アキツは勝ち虫と言われるように、前進しかしません。脱皮してしまえばこっちのものです。もう後を見る事ができなくなるからです。ネガティブとかポジティブとかそんな観念さえもなくなります。前しか見えないんですから(笑)
空砲が鳴っている内は、まだ見込みがあるでしょう。
ちなみに第六天も面足と書きまして、顔のあとに足が出てきています。これはオタマジャクシと同じです。オタマジャクシは面と尾だけの生き物と言ってよいでしょう。その後、足が出てきます。人間も生後すぐは尻尾が出ているらしいですね。
よく考えてみれば、オタマは尾と頭でオタマとも言えますね。来月は千葉の玉前に行かなくてはならないような気がしているので、何か関係がありそうです。
メタファー(隠喩)の世界とは凄まじいものです。
日食時は動物達が異常行動するようなので、気をつけて観察してみたいと思います。
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6月30日 七越の大祓いエナジーワーク ~七色の輝きに向けて
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~ タラ☆ウミ ~
hibiki の個人セッション では、お客様が日常生活の中で受け取りましたメッセージの解読なども行っています。石から声がする、急に~へ行かなくてはいけないような衝動に駆られる、などの現象が発生している場合は是非一度お問い合わせ下さい。
日本三大妙見には諸説ありますが、一般的には能勢妙見(大阪府)、相馬妙見(福島県)、八代妙見(熊本県) が三大妙見に設定されているようです。
ちなみに「大阪三大妙見」は妙見山(能勢) 、星田妙見宮、感応寺と言われています。最後の感応寺の創建は大化元年(645年)なので、なかなか怪しいものがあります。
ただこれらは、多分に地域おこし的な側面もあるので、おおまかには、九州・西近畿・(北)関東に三大拠点があったといってよいと思います。(だからといってこれ以外の地域に北極星信仰がないというわけではありません、諏訪はその中でも隠された妙見の土地であると思います、人口密度や日蓮宗などが上代以後の妙見信仰に多大な影響を与えています)
これらの三大妙見の裏に隠されているのが、実は3つの彦山であります。英彦山(九州)・雪彦山(兵庫)・弥彦山(新潟)の3つです。
英彦山はおそらくは宇佐神宮の北辰信仰と密接に関わっており、雪彦山は姫路の廣峯神社(牛頭天王発祥の地)と、弥彦山は秩父と密接に関わっています。
姫路の廣峯神社については(来月訪問予定でしたがスケジュールの都合上行けなくなりました残念)北に日光院という妙見社があることも忘れてはならないと思います。
実は雪彦山行きについてはかなり綿密な計画を立てておりましたが、どうやら6月中にそれをしておかなくてはならなかったようで、今月私たちが南伊豆で行う6/30七越の大祓いエナジーワーク ~七色の輝きに向けてがそれと同じ意味を持つ事が次第に明らかになってきています。
実は私たちが今回祓いを行う南伊豆の場は、弥彦神社の南にあたります。そのライン上に三峯神社や三嶋大社などがあり、とても重要なラインとなっています。
関東では、日光を北極星とするラインが有名ですが、この南伊豆・秩父のラインも非常に重要です。
そしてもう一本が、千葉から猪苗代を貫くラインです。この3つのラインが巨大な住吉のオリオンを形成しています。三峯・武甲山、日光・二荒山、磐梯・安達太良山。これが巨大な三体妙見になっているのです。
三体妙見というのは、北極星を3つに見立てる信仰で、おそらくはベガ・アルタイル・デネブの3つが極北に存在した頃の古い信仰に基づいていると思います。ベガが北極星落ちした1万3千年前に沈んだとされる与那国の海底遺跡にも三体妙見の巨石が屹立しています。
その信仰が後に、オリオン座と習合して現在まで引き継がれてきているのではないかと思います。
磐船神社(大阪)、西宮神社(兵庫)の東宮・斎宮と同じような形が高知にもありまして、高知の場合は西宮に巨大な獅子岩、東宮に三体妙見の山があります。このすぐ南に女体神社を含む石土神社(父)・女体神社(母)・新宮神社(子「若宮」)のセットがあります。ここは十市皇女の伝承地でもあります。
以前に北方の守護とオリオンでも詳しく書きました。
さらに面白いのは、前述の延喜式内社でもある石土神社は、石鎚神社の元宮を主張しており、現に西四国においては石鎚神社よりむしろ瓶ヶ森という隣の山の方が古代には行場が栄えていたようなのです。それが妙見となんの関わりがあるかというと、実は、この瓶ヶ森は男山・女山・子持ち権現山という聖なる三位一体がご神体になっているのです。山頂には瓶壺という聖なる小さな瓶のような泉があるのです。天神が生殖して水も子供も産み落としてくれるのです。(この子供が実は桃太郎)
その何が問題なのかと言いますと、後期大和朝廷が父・母・子の聖なる三位一体を権力で封じ、隣の石鎚山の天孫降臨の磐船を、万世一系の道具として使おうとしていたのではないかということです。結局、天孫降臨の地は高千穂に設定されますが、当初は四国内で配置換えを行って撹乱させようという戦略が朝廷内にはあったように思います。ですから日本書紀では、ニギハヤヒは少しの言及で終わっているのです。そもそもなぜ神武天皇は自分がニギハヤヒであると宣言しなかったのでしょうか?前任者がおり、王位を譲ってもらったとするよりも自らが初代大王であるというほうが簡単なはずです。
これには深い深い意味があるのです。神武天皇のエネルギーよりもニギハヤヒのエネルギーが大きい場合にだけ日本書紀の方程式は成り立つのです。神武天皇にも祟りの観念があったことが伺えます。だからこそ完全な破壊はせずに封じる形で祀る、というような封印祭祀が至る所で見受けられるのです。
完全に壊したいけれども、その度に祟りに襲われる。日本において巨石や巨木に纏わる祟り話は枚挙に暇がありません。それほどニギハヤヒ時代の人たちは大地と連動した巨石祭祀を行っていたわけです。九州のこしき石なんかは、その代表的なものでしょう。
ちなみに女体神社は関東に意外とあり、氷川神社もその信仰と関わっています。おそらくは筑波山も日光もこれらと深い関わりがあったのだと思います。
これが三体妙見のかなり古い形ではないでしょうか。
その三体妙見を開くためにまずは、住吉の上筒男にもなっていると思われる南伊豆・秩父ライン。これが重要です。秩父には今年の春分に訪問しています。三体妙見は宇佐神宮の根源(大元)の祭祀です。この宇佐大元の祭祀と土佐三体妙見、氷川神社三体妙見がつながるのは、神智学者にとっては垂涎の対象ではないかと思います。
そのラインの瀬織津姫パイプを太くして、大地の浄化と祓い、そしてこの日本列島に住む皆さまの夏越の大祓いをさせて頂くこととなっています。
おそらくは、3つの彦山のラインには、この結果、同じことが起こってくると思います。
相模・伊豆と宮島が瀬織津姫、千葉と岡山が玉依姫、そして千葉・秩父と兵庫が妙見菩薩と関わっているのは単なる偶然ではないでしょう。九州にもこのようなラインがあると思います。
これらが連動して動いています。
来月には日食がありまして、玉に呼ばれていますので、千葉に訪問することになります。ここはおそらく岡山の何かと連動してくると思います。
龍が水を欲していたので、水を天に上げることによって、あるいは海から玉を天に上げることによって、天から桃が降ってくるかもしれません。
おじいさんは芝刈りに鎌を持っていったので、鎌(釜)がないとだめでしょうし、おばあさんは川に洗濯に行きましたから、禊と祓がないと桃太郎はどんぶらこどんぶらこと流れてこないということらしいです。
鎌は既に諏訪大社や佐久奈度神社でエネルギーリンクしましたし(鎌で裂いて出てくるのがコノハナサクヤ姫)、禊は瀬織津姫でやっていますので、来月以降、その結果がわかると思います。それを受け取るために私たちは夏越の大祓いをしてかなくてはならないということなんですね。
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逢坂の逢瀬で少し触れたアマタラスですが、もう少し広げてみます。
この『アマタラス』という語にどれだけの哲学的含蓄があるか書きます。
祝!鶴亀ラインにも書きましたが、鶴というのは吊るすのメタファーであり、亀というのは噛むのメタファーでもあります。
そして、『吊るす』は天から吊るし上げるという視点があり、天に主体があります。替わって『噛む』は大地へ引きづり降ろすという視点があり、地に主体があります。
この2つの力(主体)が拮抗する時を『寿』(琴弾き)と呼びました。
そのような視点で、『アマタラス』を見てみましょう。
天が充足する(アマタラス)という時、視点があるのは、大地です。天に視点があって天が満つる時はアマタラスではなく、アマタリルです。
そして雨を垂らすというアマタラスの視点はというと、天に視点があります。
ここでお気づきの人がいるかもしれませんが、アマタラスという語は、一語で天と地の両方の視点を獲得できるすさまじい語なのです。
言ってみれば、吊るすと噛むが共存しているようなものです。
この言葉(アマタラス)が、古代においてどれだけ『寿』であったかを想像する事は簡単でしょう。しかもこの裏に存在するメタファーは『感謝と恵み』なのです。地上の人間が天に感謝することによって、天からはその礼が恵み(メグミとメガミは同一起源語)として降りてくる。そういう純粋で素朴で且つ哲学的な人たちが私たちの祖先には、いたのです。縄文の奇跡とも言っていいでしょう。
日本語にはこういう効能を示す語がたくさんあります。
アマは天と雨と海を表します。すべて同じ水のエレメントでつながっています。この場合の天とは北極星を中心とする天です。
ヒは日であり火であり、東のヒであり、左のヒでもあります。
ミは水であり『見』であり、『実』でもあります。
日本語には、ものすごい叡智が隠されています。
政治的な理由で創作されたアマテラスを持ち上げても真実は出てこないでしょう。
古代においては天と地は平等であり、天からだけの視点しか持ち合わせていない神は、創作であるといってよいでしょう。
ニギハヤヒは地上から日を握るという視点があります。そして天照国照(アマテルクニテル)アマテラス・クニテラスという視点を得ていくのです。
西洋哲学を超越する哲学的思考がなければ、日本の古代に入っていく事はできません。それほど日本の古代はエレメントに対する深い理解と自然に対する深い愛情を持っていたのです。
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2万個LEDで川面に天の川再現、大阪・大川で七夕に(読売新聞)
今日まで知りませんでしたが、旧淀川で天の川イベントが実施されるようです。
旧淀川とは1907年に今の淀川が開削されるまえにあった本来の淀川です。
西宮(サイグウ)と斎宮(サイグウ)に書きました天の川=淀川という古代祭祀が大阪の人の心に少しずつ甦って来ているのです。
大阪はもともと逢坂ですから、彦星と織姫が出会う場所でもあります。琵琶湖から流れ出る唯一の川が旧淀川ですから、それが神聖でないはずがないのです。
東京とは違う文化を取り戻すために古代の天の川祭祀を復活させるのは、非常に合理的な方法でしょう。
さらに欲を出せば、大阪交野市の星田妙見から兵庫の廣田(広田)神社まで彦星行列が出れば最高だと思います。船渡御があるらしいですが、川を渡るのは彦星と織姫の逢瀬の一部分に過ぎず、本来は磐船神社に留まっているイザナギ(ニギハヤヒ)が廣田神社の瀬織津姫(イザナミ)に会いに行き、生殖を行い、お正月にえべっさん(恵比須さん・ヒルコ)が生まれるということなんですね。そこまで是非、実現させて欲しいとは思います(笑)
年神と千歳神でも書きました通り、年をくれる年神さんは正月にやってきます。ヒルコがその最初のターゲットです。地上に産み落とされた私たちは大歳神によって年をとっていきますが、幽界の織姫・彦星は一向に年をとりません。私たちの魂は年をとるということがありません。肉体は年をとりますが、魂は年齢を重ねるごとに肉体を得る前の過去を思い出していくのです。
参考までに瀬織津姫『ウィキペディア(Wikipedia)』
***引用はじめ****
兵庫県西宮市、西宮の地名由来の大社である広田神社は天照大神荒御魂を主祭神としているが、戦前の由緒書きには、瀬織津姫を主祭神とすることが明確に記されていた。
***引用おわり****
そこまでになれば大阪・兵庫の政治・経済の分野にまで天の川の水の思想が浸透するので、地域も復活するのではないかと思います。
旧淀川は天満川(てんまがわ)と呼ばれることもあるらしいですが、これはもともとアマテラスの原型で、アマタラスの思想が根底にある川です。(このアマタラスに関しては近日中にブレスでUP予定ですが)
菅原道真の天満宮の下地になっている思想でもあります。天が満つることを天足(アマタラス)と言います。天を、その天足(アマタラス)の状態に持って行くために何をしなければいけないかというと、地上の水を天に上げなくてはなりません。それで、天が満たされると(天足)、天から雨が降ってきます。これも『雨たらす』です。
現在はアマテラスと言えば、太陽神のように認識されますが、本来は水の女神であり、北極星の女神です。奈良時代には(唐にはローマから女性蔑視思想の新しいタイプのキリスト教が入ってきており、女王の国とは対等外交をしないという大中華思想が醸成されていたため)当時の日本では太陽神「男性」が国の根本に据えられ、元寇が去った鎌倉時代以降、その太陽神に水と北極星の女神性が被せられました。
この呪縛を解かなければ、各地方の解放はありません。政治経済においては東京の、そして神道においては伊勢の呪縛を解かなければ、中央集権ドグマ(国家主義)の力を弱めていくことはできません。
大和の自由主義とは、この中央集権ドグマとは正反対のものです。私たちひとりひとりが、無意味な権力にすがるのではなく、自分自身の足元を見て、自分の住んでいる土地の素晴らしさや、自分自身の素晴らしさに気づく事が、今、とても必要なのです。
天の川祭祀は全国で行われていました。権力から押し付けられるのではなく、各地方が自分の土地を愛するが故に自発的に水を大切にし、土地の精霊を祀っていたのです。どこかが一番で、どこかが一番ではないということはありませんでした。
その後、全国に国分寺が建立され、東大寺こそが全国一の寺であると信じ込まされました。そういう洗脳を私たちひとりひとりが解いていかなくてはならないのです。
土地に一番も二番もありません。地形は唯一無二のものでありますし、人間もそうです。自分の住む土地を慈しむということは自分自身さえも慈しむということです。
逆に、自分の住む土地を汚し、蔑ろにするということは、自分自身を痛めつけるということです。私利私欲のために国土を破壊し、原発を作り続ける自民党員と一部のゼネコンにはこれ以上、力を与えてはいけないと思います。(原発がエコだというプロガンダも最近、力を得てきているようですが、物事の本質を見抜く力があればこのような嘘にも惑わされなくなります)
政治参加とは何も、投票に行くことだけではありません。自分の住む土地や自分の住む土地を流れる川が大事なんだとブログで宣言するだけでも、自民党員と一部のゼネコンは心の隙間に入ってこられなくなります。
何が大切かを私たち日本人は今、再確認する必要があるでしょう。
そのきっかけとしてこの大阪の試みは時代に一石を投じる試みになると思います。
水が汚れれば心も汚れるのです。
しかし、水をきれいにしようと思えばいつでも取り戻せるのです。
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あまり知られていないかもしれませんが、お正月というのは、年神(としがみ)さまを迎える禊(みそぎ)と祓(はらい)の儀式です。
元日に朝風呂に入り御神酒を飲むのは完全なる禊であり(最近はそんなことをやる家庭も少なくなってきているかもしれませんが)心身をきれいにし、聖域に入っていくというのは今でも受け継がれています。
この元日の年神さまというのは、人間の肉体に年(とし)を落としていく神さまですが(お年玉)、この神さまと対をなす神さまが、実は7月の神さまなのです。
大祓いは1年に2回行われます。
12月末の大晦日と6月末の夏越です。
大晦日の大祓いは今でも、ある程度、原型を見る事ができますが、6月末の夏越祓いは権力に重大な影響を及ぼすので、隠され続けてきました。
重大な影響というのは、後期大和朝廷以降、選択された現人神信仰の前に存在した日本の本来の姿を取り戻す力を持つのが夏越祓であるからです。
なぜそうなのかと言いますと、上代のある時期に日本の文明は、シュメール系の神官型大王(おおきみ)制から、エジプト系の現人神天皇制へと国体が替えられました。
神官型大王(おおきみ)制というのは、神と人間を取り持つものが大王の称号を得るというものであり、卑弥呼を始めとして、日本各地に存在するヒメ・ヒコ制にその原型を見る事ができます。
これが封じられたことと夏越祓いが隠され続けている事は深いつながりがあります。
実は大晦日は肉体レベルの禊で年を取ることを祝うものであります。
それに反して夏越祓いは年を取らないこと(千歳)を祝う霊体レベルの禊であります。
これはイザナミが黄泉の国に封じられていることとも関係しています。
そうなのです。夏越の大祓いとは私たち日本人が黄泉の国へとダイブする唯一の期間なのです。
黄泉の国はどこかというと北極星であり、三途の川はどこかというと天の川なのです。
だからお盆(旧暦7月)には死者の魂が地上に還ってくるのです。
お盆『ウィキペディア(Wikipedia)』
まとめますと
旧暦6月30日 夏越祓い
旧暦7月4日 風神祭
旧暦7月7日 七夕
旧暦7月15日 お盆
お盆の前後1週間程度は死者が還って来るので、水に近寄らないように子供の頃から言われました。北極星への通路が開かれて天から水が落ちてくるからです。
実際に七夕はお盆の時に使用される旗を祀る行事です。
この生と死の循環を私たち日本人は祝っておりました。もっというと生と死の境はありませんでした。縄文時代には死者は住居の近くに埋葬されています。
この縄文の認識に禊と祓のメソッドがのってきたのが、大祓いの儀式なのです。
その奥には私たち日本人の古い古い世界認識が埋もれているのです。
ちなみにこれに関連して、死者と出会う場所・人をハツセ(初瀬・長谷)と呼びました。そういう場がある土地をおおまかに吉野と呼びました。
1年に2回ある大祓いの儀式とは、生と死の境界を超える、あるいは深く認識するための古代日本人の凄まじい哲学なのです。
怖れとはほとんどの場合、『生と死』に関係しています。それを超越すること、つまりはあらゆる怖れを減じ、なにものにもとらわれない目で目の前の現象を慈しみ・楽しむこと、これがこの世に生まれたことの最高の喜びであるということを夏越の大祓いのエネルギーから感じる事ができます。
将来の不安や怖れは、ほぼ肉体への執着から生じています。その肉体への執着がどこから生じているかというと、母なる大地そして母なる星の巨大なエネルギーを感じられないところから生じています。
ですから、夏越祓いで禊をして、北極星に会いにいくということが必要なのです。
私たちは一人ではありません。肉体が滅びれば現世の地位や名誉は消滅し、皆、同じように天の川を渡ります。古代日本人の民間信仰を取り戻す必要があるでしょう。
それがこの国をアキツシマと名づけた所以なのです。
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